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ほんのりと怖い話スレ その56:2009/04/29(水)2009/05/01(金)  

1 :本当にあった怖い名無し:2009/04/29(水) 14:58:39 ID:1W8OIzEW0
実体験に基づく話が多く、意外と“シャレにならない”より怖い話もあったり…
ガイシュツ・都市伝説、何でもOK!
ほんのりマターリヒヤーリと……


◆お願いです◆ 最重要事項
長文を何回かに分けて投稿する場合は、メモ帳などに全部書いてから一気に投稿して下さい。
携帯からの方もそれなりに配慮をお願いします。

それではあなたのお話を聞かせてくださいませ…


過去ログ倉庫
http://www.geocities.jp/g6thh
43スレ以降はこちら
http://2ch.nvxi.jp/r8/

過去スレ
ほんのりと怖い話スレ その50
http://hobby11.2ch.net/test/read.cgi/occult/1216318822/
ほんのりと怖い話スレ その51
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/occult/1218873686/
ほんのりと怖い話スレ その52
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1221921680/
ほんのりと怖い話スレ その53
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1226929215/
ほんのりと怖い話スレ その54
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1232762166/
ほんのりと怖い話スレ その55
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1237073460/

4 :1/5:2009/04/29(水) 23:37:38 ID:CkQWwovn0
大学時代の話をひとつ。長文でスマソン
一人暮らしを始めてまもなくの頃からか、時折、金縛りと言うものを経験するようになった。

眠っていると、妙な寝苦しさを感じ眼を覚ます。すると、決まって身体が動かない。
頭の中はもやがかかったように不鮮明で、妙な不安と焦燥で一杯になっている。
胸の辺りが押さえつけられているかのように息苦しく。声を出すことも出来ない。
そんな状態が十分ほど続いたかと思うと、強烈な眠気が襲ってきてそのまま再度眠りにつく。
パターンとしてはおおむねそんな感じだ。

ともあれ、当時の俺はそれが霊現象の類だとは思ってもいなかった。
せいぜい、生活の激変から来る俺自身も気づいていないストレスやら何やらなのだろうと、
さして気にもしていなかった。

ところが、一年ほど経っても、同じような事が月に一度。或いは暫く間をおいて二、三ヶ月に一度と
続くようになると、流石に妙な気分になってくる。
しかしながら、何らかの対処法があるわけでもなく、また、金縛りに遭う以外にこれと言って
妙な体験をしたわけでもないので「たまに寝苦しい夜もあるわな」くらいにしか認識していなかった。

所が、まんざらそういうわけでもないらしい、などと漠然ながらも思い始めたのは
それから更に数ヵ月後の事だった。


5 :2/5:2009/04/29(水) 23:40:29 ID:CkQWwovn0

(……誰だっけ?)

先ほどから固定された視線の先、食事やレポートに使うちゃぶ台の前に、誰かが座っていた。
長い髪と、身体のラインから何となく女性ではないかと思われるその人物が、こちらに背中を向けて正座している。
勿論、知り合いではない。よしんば知り合いだったとしても、こんな夜中(時計を確認できないので時間は
分からなかったが)に、勝手に部屋に上がってきて、無言で座っているような人物に心当たりなどあるわけがない。

暫くその背中を眺めている(と言うよりも、指一本動かす事が出来ない状態だったので、凝視せざるを得なかった
わけだが)と、微動だにしなかったその背中が、ゆらゆらと左右に揺れ始めた。
最初は小刻みに震えるくらいから始まり、次第にそうと分かるくらいに大きく。
よく、中学の音楽室などにメトロノームがあると思うが、イメージとしてはそんな感じだと思う。

髪を振り乱すわけでも、声を上げるわけでもなく無言で、不規則に揺れる女の後姿。
はっきり言ってシュールではあったが、同時に不気味でもある。
そもそも、いきなり夜中に眼が覚めたら見ず知らずの女が部屋にいて、それが揺れ始めたと言う
不条理極まり無い状況に、俺は既に軽いパニックに陥っていた。

そうして、どれくらいが経ったのか、不意に女の身体が揺れる方向をそのままに、いきなり床に真横に倒れこんだ。
床に頭をぶつけたのか「ごとん」と言うやたら鈍い音が響き渡り、そのままぴくりとも動かなくなった。
まさか、揺れすぎて眼でも回したか、頭に血でものぼったのか、はたまた頭を打って気絶したのか。

声をかけようにも(そんな気は更々無かったが)声も出ない。パニック状態で考えもまとまらない。
ただ、見続けるしかない状況の中で、女の身体が少しずつ動き始めたのは、次の瞬間だった。


6 :3/5:2009/04/29(水) 23:41:55 ID:CkQWwovn0
投稿順間違えた こっちが2/5 スマン orz

その夜も、妙な寝苦しさから目を覚ますと、いつもと同じように身体が動かなかった。
呼吸もねっとりと絡みつくように重く、起きた瞬間から、根拠のない不安と焦りが、脳内をぐるぐると
回り続けている。指はおろか声をあげる事も出来ずに、焦点のさだまらない視点だけが漠然と
室内を真横に眺めていた。

そこで、ふと違和感に気づいた。部屋の中が妙に明るい。確か、寝る前に電気は消したと思ったのだが、
寝ぼけてつけてしまったのだろうか? 寝床から立ち上がって入り口付近まで歩いていって、胸の高さにある
スイッチを押して? もしそうなら、俺は間違いなく夢遊病者だろう。

置かれている家具や室内の様子から、そこが自分の部屋だと言う事は分かった。だが何かがおかしい。
明るさの問題だろうか、いつも俺の部屋を照らしている蛍光灯のそれとは違う、少し前の大きな病院で使っていた
ような白を強調した光だった。
それが、切れかけのような薄暗さを伴って室内を照らしている所為で、まるでそこが自分の部屋では無いような
微妙な違和感を感じた。

そして、何より、


7 :4/5:2009/04/29(水) 23:42:53 ID:CkQWwovn0

小さく身をよじりながら、ゆっくりとこちらを向こうとしているのが分かった。
肩口が見え、妙に細くて薄汚れた腕が見え、少しずつその前面が明らかになってゆく。
出来ることなら眼を逸らしたかったが、未だ絶賛金縛り真っ只中にある俺には、それを黙って
見ていることしか出来なかった
眼をつぶる事すら出来ずに、不自由な呼吸だけが荒くなってゆく俺の目の前で、彼女は完全にこちらを
振り返った、ように見えた。

女には顔が無かった。正確には、長い後ろ髪と同じものが、顔の前面にも広がっていた。
つまりは頭全体が長い髪で覆われているのだ。だから、その顔を確認する事は出来なかったが、
髪の奥から覗く視線のようなものは何となくではあるが感じる事が出来た。
彼女は間違いなく、俺の方を見ていた。

そして、俺が見ていることにも気づいたのだろうか、女は這いつくばるような姿勢でゆっくりと立ち上がると、
猫背と言うには余りにも妙な前かがみの姿勢で、俺の方に近づいてきて――


8 :5/5:2009/04/29(水) 23:44:34 ID:CkQWwovn0

不意に襲ってきた強烈な眠気と共に、俺はそのまま意識を失った。
眼が覚めた時は既に朝で、室内には誰もいなかった。俺は嫌な汗をぬぐいながら、昨日の事を思い出す。
夢かとも思ったが、昨晩、確かに消したはずの室内灯がしっかりと点いたままになっていた。

それでも夢だと思いなおし、気を落ち着けようと思ったが、残念ながらそれは無駄な努力に終わった。

昨日、女が座っていたと思しき位置のカーペットが、黒ずんだ色に変色している。
そして、そこから何かを引きずったような跡が俺の枕元まで続いていた。
昨晩、あれから何があったのか、俺には知る由もない。

部屋はとりあえず、それから大学卒業まで住み続けた。それからも時折、金縛りには遭ったが、
女の姿は見なかった。

俺の体験は、大体こんな所。

14 :本当にあった怖い名無し:2009/04/30(木) 21:50:32 ID:11OpXH820
会社の巨大冷凍庫の中で作業していた時の話
中の温度はマイナス25度前後、人が一人住めるくらいのスペース

靴が床に張り付くのを不快に感じながら、棚から荷物を降ろしていたら
ぎぎぎと重い音を立てて扉が閉まった
少し特殊な扉で自然に閉まることは決してない
そして中から開ける手段はない

しかたなく、携帯の明かりで作業をして
終わってから連絡取って開けて貰った

中に人がいるのに気がつかなかった人が閉めたらしい
なんかウルトラマンかなんかで同じ状態になって怪獣になった人の話を聞いたけど、自分がまさか同じ状態に遭遇するとは思わなかった

15 :本当にあった怖い名無し:2009/04/30(木) 21:55:46 ID:GhIkLYHK0
>>14
昔、それでワリと凍死する事故が多かったな。
当時は携帯すらなかったからな。

22 :本当にあった怖い名無し:2009/04/30(木) 22:45:56 ID:6BZ83gk+O
家族で温泉宿に泊まった。窓一面に山の斜面の木々が見える、緑の絨毯みたいな景色の中眠る。
うしみつ時くらいに子供が起きたので、上半身を起こしてだっこ。私越しに子供が窓を見た時に寝ぼけ声で「ぴょんぴょん~」「そうか~(木が揺れて)ぴょんぴょんか~?」「…こわい~」と言うなり子供は眠った。
とり残された私が恐かった…

30 :本当にあった怖い名無し:2009/04/30(木) 23:23:10 ID:xwFV+iPz0
>>14
普通巨大冷凍庫はそういう事故(中に人がいるのに閉めてしまう)
があることを前提に中から開ける手段が付けられている物なんだがな…

しかし閉められてもそのまま携帯の明かりで作業する事に凄いと思ってしまったw



31 :本当にあった怖い名無し:2009/04/30(木) 23:44:17 ID:GhIkLYHK0
>>30
最近のやつはね。昭和の時代にはそういうのはなかった。
そういうことは当時は、自己責任って厳しい時代だった。
54 :1/13:2009/05/01(金) 14:49:26 ID:9+Id9LWx0
49です。

超長文ですまんですが、酔った勢いで書き込む。夏が来るたび後輩やら新しい友達やらに話すネタのひとつ。
俺には霊感が強い兄貴がいるんだが、これがまたしょっちゅう変な体験したりする。そんな話でも最大級にいろいろ実害があった話。
今でこそ笑い話にできるがそのときは怖かった。


55 :2/26:2009/05/01(金) 14:51:45 ID:9+Id9LWx0
文字数制限かなんかでそのまま書き込みできなかったから分けます。

俺が中学生のころ、兄貴は市内でも有数の馬鹿高校でDQNをやっていた。んで毎晩毎夜、親の車を盗んで心霊スポット巡りとかをしていたらしい。
よく本屋のレジ前とかコンビニに売っている「恐怖の心霊マップ」みたいな冊子を見て片っ端からまわってたそうな。俺もわりとそこであった心霊体験談とか聞いて面白がっていた。




56 :3/26:2009/05/01(金) 14:53:01 ID:9+Id9LWx0
そんなことをしているうちに、家でいろんな怪現象が起こりまくるようになった。
たとえば、兄貴の当時の彼女(自称霊感持ち)が家に入ってくるなり「この部屋、なんか気持ち悪い」とか言い出して帰っちゃったり、飼い犬に兄貴が散歩をさそっても、ブンブン尻尾をふりながら喜んでたと思ったら震えながら物陰に隠れたりする。
俺が自分の部屋にいるときに居間から「オーーイ」ってなかんじで呼ぶ声がするから、返事をすると誰も呼んでなかった…とかも2回や3回じゃなかった。このころはポルターガイストとか謎の足音とか、キリが無いほどいろいろあったけど割愛。

家族みんなで「なんか変だな?」くらいに感じてたんだが、だんだんエスカレートしていって「これはヤバイ」になるまで時間はかからなかった。


57 :4/26:2009/05/01(金) 14:55:42 ID:9+Id9LWx0
現象その1
兄貴の部屋は一階にあって窓の外が駐車スペース、部屋を出るとすぐ右に玄関という間取りだった。
ある日の夕方、俺と兄貴が兄貴の部屋で窓を背にする形でテレビゲームをしていたら、母親が仕事から帰ってきた。
駐車場に車を止めて家に入ってくるなり、そのまま俺たちのいる部屋に直行してきて「なに?」とか聞いてくる。


58 :5/26:2009/05/01(金) 14:57:25 ID:9+Id9LWx0
俺も兄貴も意味がわからなくて詳しく話をきいてみると、
母親いわく「ロン毛で白い服を着たやつが私にむかってコンコンって窓をノックしてきた。
この家でロン毛なのは兄貴だけだし(キムタクがまだ流行っていた時代w)じっくりと見つめたわけじゃないけど、とりあえず何も考えないで用件を聞きにきた」とのこと。
直前まで俺たちはゲームをしていたし、なにより兄貴が着ていたのは赤いTシャツ。見間違えとかもありえない。まじっすか。


59 :6/26:2009/05/01(金) 14:58:24 ID:9+Id9LWx0
現象その2
兄貴が友達の家に遊びにいった時のこと。
男友達3~4人で行くと、たまたま入り口の近くをその家のかーちゃんが掃除をしていた。
おじゃましまーす、みたいな感じで入って部屋でだべってると、そのかーちゃんがお菓子と飲み物を持ってきてくれた。


60 :7/26:2009/05/01(金) 14:59:44 ID:9+Id9LWx0
そしたら「あれ、さっきの娘は?帰ったの?」とか言い出す。
なんでも、兄貴たちが部屋に入っていったあと、玄関にまだ一人だけけっこう可愛い女の子が残っていたらしい。
男連中のなかで一人だけ女の子というのもちょっと変だなぁと思いながらも、「入らないの?」と聞いたらペコって会釈した。
気付いたらいなくなってたけど(あんたたちの友達の女の子にしては)礼儀正しいイイ子そうだった。とかなんとか。


61 :8/26:2009/05/01(金) 15:01:06 ID:9+Id9LWx0
現象その3
ばあちゃんが泊まりに来ていた日のこと。

俺が朝起きたら家族がなんか家中でバタバタしてる。兄貴は軽くパニック状態w詳しく話を聞いてみると、
前日の深夜、兄貴が寝ているとなぜかサッパリと目が覚めた。

とりあえず真っ暗な中ベッドで仰向けになってボーっとしていると突然、パーーーン!!という音がして
顔の上にバラバラと何かの破片みたいなものが降りかかってきた。兄貴は頭上の電気スタンドの電球が割れた!と思い、
部屋の蛍光灯をつけようとスイッチを入れるもなぜか光らない。焦りまくりながら母親とばあちゃんの寝ている部屋へダッシュ。
そのまま明るくなるまで過ごしていたらしい。


62 :9/26:2009/05/01(金) 15:02:34 ID:9+Id9LWx0
夜が明けてからいろいろ調べてみると、兄貴の部屋のブレーカーだけ落ちていることに気付いた。

今度は兄貴の部屋で電気スタンドを調べてみることに。
この電気スタンドは親父の会社で使っていたもので、オフィス用というか業務用というかごっついタイプ。
電球ソケットとアーム部分をつなぐケーブルが直径1~2cmあるやつだったんだが、そのケーブルがものの見事に真っ二つ。
電球は割れていなかった。



63 :10/26:2009/05/01(金) 15:04:50 ID:9+Id9LWx0
さすがにそんなことが起こって家族びびりまくり。
母親とかドア開けたままウンコする。だって怖いんだもんじゃねえwくせえw

とりあえず何か対策を練ることにした。
その当時はまだ家にネット環境が無かったから
親父に連絡して会社のネットで除霊関係のホームページを調べてもらうことになった。

そこでまた一悶着。


64 :11/26:2009/05/01(金) 15:06:07 ID:9+Id9LWx0
会社で怪しげな除霊方法が書かれたホームページを印刷していたら
出てくる紙が止まらなくなったらしい。

半信半疑だった親父や社員も流石に薄気味悪くなって、
仕事にならないから会社を閉め帰宅しようとするとどこからか「ジジジジジジ…」と変な物音がする。

どうやら窓のブラインドカーテンから聴こえてくるようで、恐る恐る触ってみるとピタッととまる。
離すとまた鳴りはじめる。という怪奇現象が起こって逃げるように帰ってきたと。

で除霊方法は役に立たなかった。ナウマクサンマンダバサラダンカンだったか。あと塩盛ったりした。


65 :本当にあった怖い名無し:2009/05/01(金) 15:21:24 ID:VnVVafwi0
急に止まったな…
2~10が3レスに収まる罠


66 :本当にあった怖い名無し:2009/05/01(金) 15:22:10 ID:LYr8mqr3O
wktk
ここ連投規制ってあったっけ?


67 :本当にあった怖い名無し:2009/05/01(金) 15:22:57 ID:zXeNn7N60
酔った勢いだから、寝ちゃったんじゃないの?


68 :49:2009/05/01(金) 15:26:56 ID:9+Id9LWx0
レスの番号がわけわからなくなってきたんで、すみませんが単純に順番に書き込みします


さすがにプロに任せようという話になって、近場で最大の神社(仮にH神宮とする)にお祓いをしてもらいに行くことにした。

受付のお姉さんに軽く事情を説明すると「お祓いでしたら5000円コースと10000円コースがございます。いかがなさいますか?」とか言われる。
この時点でちょっとアレな感じがしたが「じゃあ5000円で…」と安いほうを頼んだ。
巫女さんに案内されて神社の奥の部屋に移動した。
お賽銭箱とかがある場所の向こう側で天井から幕が垂れ下がってたり、なんか学校の体育館のステージみたいのがあったりする。


69 :49:2009/05/01(金) 15:28:07 ID:9+Id9LWx0
30分くらい待たされたあと、神主さんと巫女さん二人がやってきて儀式を始めた。

神主さんが歌い、巫女さん二人が短刀と棒に白い紙が付いたアレをもってブンブン振り回しながら踊りだすオンステージw

正直笑いをこらえるのに俺と兄貴必死だった。

儀式がはじまって何分かすると、天井から垂れ下がった幕の一切れ、
端っこのほうがカメラのフラッシュがたかれたみたいにピカッピカッて光っているのに気付いた。
後ろを振り向いてみても誰もいないし演出か?と思ったくらいで、
後から聞いてみたら兄貴も気になっていたそうだが母親は全く気付かなかったそうだ。

儀式も終わってなんだか脱力した俺たちは、これで治まってたらいいねとか、悪化してたりしてとか言いながら家路に着いた。



70 :本当にあった怖い名無し:2009/05/01(金) 15:28:23 ID:yvm37XwC0
もうちょっと長文にして投下してくれ


71 :49:2009/05/01(金) 15:29:20 ID:9+Id9LWx0
帰宅しひとまずそれぞれ自分たちの部屋に荷物を置きに行く。

兄貴、母親は一階に部屋があって、俺は3階の屋根裏部屋に自室がある。
上着等を置いてすぐに2階の居間に集まった。

そこで兄貴が「3階のおまえの部屋で足音がしねえ?」とか言い出した。
家族でまとまって俺の部屋の様子を見に行くことに。当然だれもいない。

おいおい脅かせやがって、ビビッてんじゃないの?なかんじで2階の居間に戻る。
すると今度は1階からかすかに「ゴニョゴニョ…」て人の声が確かに聞こえる。

ソロソロと兄貴の部屋を見に行くとさっきまで付いてなかったテレビがついている。明らかに悪化している。


72 :49:2009/05/01(金) 15:31:10 ID:9+Id9LWx0
こりゃもうだめだ…てなりながら居間でどうしようか話し合う。

かまいたちの夜みたいな雰囲気。母親がタウンページ?イエローページ?を引っ張り出してきていろいろ調べ始めた。
神社がだめならこんどはお坊さんを呼ぶことに決めたようだ。
電話でいろいろかけて、そういう除霊などもやっている場所を何とか見つけることに成功。
そこのお坊さんに詳しい話は直接現場で聞きますから、住所だけ教えてくださいと言われた。

何十分か経過してお坊さんが家にやってきた。そのお坊さんの名前はたしか山田某さんとかいう名前だったと思う。

家に入ってくるなり、前情報無しに兄貴の部屋に入って

「あ、この部屋ですね」
「そこに女の子が一人と、今はいないけど男の霊があと二人出入りしてるみたいです」
「もともとは女の子だけだったみたいですけど、一人憑いてるのをみると俺も俺もって集まってきちゃうんです」

みたいなことを教えてくれた。坊さんすげえ本物。


73 :49:2009/05/01(金) 15:33:26 ID:9+Id9LWx0
さっそく除霊の準備がはじまった。
兄貴の部屋を片付けて、部屋の真ん中に祭壇みたいなものを組み立てる。


父 母 兄 俺  という並びで窓を背にして正座させられた。


お坊さんが祭壇に向かってお経を唱えはじめた。

5分かそこらが経って気がついたら左となりの兄貴が母親の方向にメチャメチャ傾いてきている。
小声で何やってんのと聞いてみたところ、「引っ張られてる、めっちゃ引っ張られてる!」と返答がきた。
実際マジで?と思っていると母親も突然「本当だ、わたしの右足にもすごいなんか触ってる!」など言い出す。

そのままお経が進みしばらくしたところで、親父から順番に祭壇のほうまで来るように指示される。
お坊さんに背中を向ける形で正座をさせられて、
そのままお経を唱えながら錫杖?金属の輪がたくさんついた杖で背中をゴリッゴリゴリッとされた。
イタくすぐったくて笑いそうになるのを堪えるのが大変だった。


74 :本当にあった怖い名無し:2009/05/01(金) 15:34:51 ID:Em+YV+2g0
1/13 → 2/26

約分すれば一緒じゃね?


75 :49:2009/05/01(金) 15:35:07 ID:9+Id9LWx0
それで除霊は終了した。

「お兄さんが優しそうに見えたから、気に入って憑いてきちゃったみたいですね。どこか最近そういう心霊スポットみたいな場所にいったでしょ?」
とお坊さんのありがたい説教をされる兄貴。

正直心当たりがありすぎて、何処から憑いてきたのかははっきりしなかったけど、
何箇所かの名前を挙げてたら、ああやっぱりみたいなことを言われていた。

そのほかにも、お坊さんがいままで除霊してきた事例だとか
人が死んだらその場所はどうこう…だとかいろいろな話を聞かせてもらって
最後に家の東西南北の壁に一枚づつ貼る御札を渡してお坊さんは帰っていった。


76 :49:2009/05/01(金) 15:36:16 ID:9+Id9LWx0
それから嘘みたいにパッタリ怪奇現象がおさまって、普通の生活ができるようになった。

兄貴はそれから心霊スポットとかには行かないようになった。
まあ行かなくてもあいかわらずしょっちゅう変な体験はする人だが。

御札の効果も最近消えてきたのか、実家で不思議現象がまた起こるようになってきたけど
正直慣れちゃって俺も兄貴も気にしなくなった。母親は気付いてすらいねえ。


ちなみにその後、そのお坊さんを地元の深夜テレビの心霊企画で見たときは吹いた。本物の霊能力者でもテレビにでるんだな。

78 :本当にあった怖い名無し:2009/05/01(金) 15:43:02 ID:LYr8mqr3O




79 :本当にあった怖い名無し:2009/05/01(金) 15:48:14 ID:71eQVpT7O
面白かったよ。乙


80 :本当にあった怖い名無し:2009/05/01(金) 15:58:04 ID:nupKAOZT0
もうちょいまとめて洒落怖の方へどぞ
あとそんなにわけなくても大丈夫だから

面白かったよ 乙


81 :本当にあった怖い名無し:2009/05/01(金) 16:09:33 ID:mcBgn3Za0
ちなみに廃墟趣味の俺の友人に言わせると、廃墟探検中に一番出会いたく
ないのは、心霊スポット巡りの連中だという。
「何かあいつらとはソリが合わねんだよなぁ。まぁお互い様だと思うが。」

うむ、お互い様だろうw

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