死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?215402 :本当にあった怖い名無し :2009/06/15(月) 23:50:29 ID:ZGIhFc9s0
恐怖の心霊スポット
私の地元には、○号棟という自殺の名所がある。
とある施設(教育系)内にある、高い建物で、そこからよく飛び降り自殺者が出る。という噂の建物だからだ。
いや、噂ではないとも言えるかもしれない。
私の覚えている範囲内でも、2回、新聞の地元面で、そこでの自殺の記事を、読んだことがあるからだ。
学校などで聞いた噂も含めれば、5回になる。
そのため、地元では結構有名な心霊スポットとなっていて、その建物は、肝試しの定番スポットともなっていた。
かく言う私も、中学の頃、悪友たちとつれ立って、塾の帰りに、その建物に忍び込もうとしたことがある。
その時間となると、田舎故、道行く車も少なくなり、外套も少ない為、いい塩梅に暗い。その暗さが、中学生だった我々はを尚更興奮させた。
くだんの建物も、ほとんどの明かりが消えており、その暗さと、十数階建て(地元では一番高かった)の建物の大きさが、妙な威圧感を与えていた。
非常階段、というか、外部の階段の踊り場に、
「悩みがあったら、一人で悩まずまず相談を」
というポスターが貼ってあるのが、印象的であり、また、恐ろしくもあった。
みんなでヒソヒソ声でしゃべりながら、屋上を目指します 403 :本当にあった怖い名無し :2009/06/15(月) 23:51:37 ID:ZGIhFc9s0
>>402
で、あと少し、階段を登れば屋上に。という踊り場を曲がったところに、警備員が立っていた。
アッサリとっ捕まって、守衛室にしょっ引かれ、こってり油をしぼられた。
警備員曰く、『この時期には、お前らみたいな中学生・高校生がよく出没する。』との事。
親を呼び出され、学校名を聞かれ、さんざん注意をくらった後放免となった。
その後家に帰って、両親に油をしぼられ、翌日学校で、担任と生活指導の先生に油をしぼられ・・・・
ある意味、心霊体験よりも、嫌な、しかし、後になって思い出すと、楽しくもある体験をした。
(侵入された施設、警備の方には、本当に迷惑で、お詫びしなければなりませんが・・・・・)
その後、高校時代に、一度、そこでまた自殺者が出たらしい。とのうわさを聞いた。
さらに、その後、肝試しとかで、侵入を試みる(我々のような)不心得者が多いため、sの建物は、関係者以外は入れないようになった。
(高校卒業直前に見たときには、中学の時は夜間でも入れた外部階段は、鉄の門扉で覆われていた。)
その後、大学へ行くため、地元を離れ、そのまま就職。地元へは、実家への里帰りだけの縁となった。
就職してからウン年目で、PCを購入しネットを始めた。そして、『心霊スポットを紹介するサイトを見つけた。
日本各地の、そのサイトでは、日本各地の、心霊スポットが、写真入りで紹介されていた。
私の地元では、どんな心霊スポットが紹介されているのだろうか? 405 :本当にあった怖い名無し :2009/06/15(月) 23:53:29 ID:ZGIhFc9s0
興味を持って、そのサイトを覗いてみた。
もちろん、中学の頃、肝試しを行った、あの建物が出ているかも?という期待もあったからだ。
私の地元○○県をクリック。
○○トンネル(△○町)
○○峠の道(□×村)
○×の廃病院(○×市)
×△の廃ホテル(○□村)
等など、如何にもな名前が並ぶ中、□△の呪いの○○。なるものがあった。そのスポットの所在地はまさしく私の地元。
やっぱり出ていたか。懐かしさと、妙な嬉しさもあり、早速そこをクリック。そのスポットの紹介文を読みます。
「この建物は、あまたの自殺者を出し、過去たびたび不可解な現象が起こり・・・・」
(不可解な現象。については聞いたことがないが、まあ、この手の話に尾ひれ背びれがつくのは、当たり前のこと。あまり気にせず読みすすみます。)
「今まで、何人もの住人が自殺をしており・・・・・」
(???。住人??。人が住む建物ではないぞ、あそこは。)
「地元では、幽霊○○と言われている。」
(いや、○○じゃないぞ、あの建物。○○施設で、人が住む建物じゃないし)
なんか変です。○○と言っている時点で、あの建物でないことは確かです。幽霊○○なんて聞いたこともないけど、一体何処の建物なんだろう?
私は、聞いたことはありませんが、地元にそんなスポットがあるのなら、逆に興味もわきます。
そこで、そのスポットについて、読み進めることにします。 406 :本当にあった怖い名無し :2009/06/15(月) 23:54:31 ID:ZGIhFc9s0
>>405
この建物の壁には、○×と読めるシミがあり、そのシミは、何ど消してもすぐに表れ、決して消せない。
その○×と読めるシミのできた由来は、この建物の前にある通りで昔事故があり云々
その後、この建物で、自殺者等が相次ぎ、住人は怪異現象に悩まされるようになった。
その為、今では住む者も少なく、空き室が目立ち・・・・・・・・・・
と、ある意味如何にもなことが書かれています。
で、最後に、その建物の写真が出ていました。
(で、アップで、その○○と読める(私には、そうは読めませんでしたが)壁のシミも)
その建物になんか見覚えがあります。
てか実家じゃん!!!!
無い無い無い無い無い無い。怪奇現象なんか無いよ。
自殺者だって出ていないよ。
住人が少ないって、そりゃ築四十年近いくたびれた建物で、周りには、新しいマンションやらアパートが建っているんだぞ!
住人少なくなって当然じゃん!!!!(両親の話だと、隣の家主が、最近は、よほど好条件出さないと、借り手もいないとぼやいていたんだとか)
(ちなみに買って住んでいる人半分、賃貸目的半分ぐらい《だと思います》) 407 :本当にあった怖い名無し :2009/06/15(月) 23:57:21 ID:ZGIhFc9s0
>>407
近くで交通事故が云々???
記憶にある限り、聞いたことすらないのですが・・・・・・・・
何度消しても、すぐあらわれるシミ????
最近お色直ししたのですら、もう6・7年前だぞ???
いったい何時の間に、何を根拠に、こんな怪しげな情報が湧きあがったのか不思議でしょうがありません。
そう言えば、就職してすぐのころ、実家に帰った時、
「最近、なんか夜間に、妙に外が騒がしい時がある。車が、前の道に止まって、若者のグループだが、騒いでいたり、写真撮ったりしていて云々。」
「自治会でも、問題になっていて、警察に相談しようとしている云々」
と、おふくろが言っていたのを思い出した。
その年、実家に帰った時、その話をお袋にしたところ
「ああ、あれね。なんかね、会長さんの話だと、オカルト雑誌だったかに、『幽霊○○』とか紹介されていそうよ。迷惑な話よね。」
「雑誌に抗議しろよ。そんなん。大体、何でそんな話になってんだよ、この建物が。」
「会長さんと、管理会社が抗議しに行ったんだけど、なんでも、各地の心霊スポットとかを特集していて、ここを取り上げる時、
そういう噂を聞いたので、取り上げた。と言い張っていたそうよ。まあ、住民の迷惑を考えずに取り上げたのは軽率だった。
と、謝罪はしてくれたそうだけど、本当、迷惑よね。」
「本当に聞いたたのかよ、そんな噂。少なくとも、俺は聞いたことないぞ。」
「みんな言っているわよ、いったい何処からわいた噂だって。」
「てか、訴えればいいじゃん。」
「管理会社の人の話だと、弁護士にも相談したんだけど、時々夜間騒がしくなる。程度だと、因果関係とかの立証とかもあって、難しい。
ってことで、結局謝罪と訂正記事の掲載だけで終わらせたんだって。」 408 :本当にあった怖い名無し :2009/06/15(月) 23:59:25 ID:ZGIhFc9s0
>>408
最近はさすがに、そんなことは、ほとんど無くなったが、それでも時々、明らかに外部の人が来て、建物の写真を撮っていたりするとの事。
何にせよ、迷惑極まりない話です。いくらオカルト雑誌とはいえ、いい加減な記事を書いたことに怒りを覚えました。
その後、そことは別の、いくつかの心霊スポット紹介サイトを見ましたが、全く、または、ほとんど同じ紹介内容で、実家(の入っている)建物が紹介されていました。
迷惑云々はさておいて、他のサイトからコピペせずに、自分の足で稼いで、それが無理なら、せめて自分で裏を取ってから紹介しましょう.
心霊スポットサイトの運営者の皆様。
512 本当にあった怖い名無し sage 2007/02/11(日) 16:32:25 ID:YjsEVQZl0
現在も住んでいる自宅での話
今私が住んでいる場所は特に曰くも無く、昔から我が家系が住んでいる土地なので
この家に住んでいれば恐怖体験は自分には起こらないと思っていました。
ここ最近ですが、リビングにいると昼夜を問わず、
女性の低い声で鼻歌が聴こえてきます。
「ん~…ん~ん~…」
最初はよ~く耳をすまさなければ気づかないほどに遠くから聴こえてくるのですが、
放っておくとどんどん近づいてきます。
「ん~…ん~ん~…」
それでも放っておくと、意識を集中しなくても聴こえるほどに近づいてきます
「ん~…ん~ん~…」
なので私は、その声に気づいたらいつも般若心経の最後の部分を
繰り返し唱えるようにしています。(これしか知らないもので……)
とにかく般若心経の「ぎゃーていぎゃーてい」のくだりを唱え続けると、
声はだんだん遠ざかっていきます。
このリビングではテレビにも集中できません。
声が聴こえ始めるのは完全に不定期ですし、早く声に気づいて
般若心経を唱え始めなければ、時としてそれは部屋にまで入ってきます。
「ん~…ん~ん~…」
そういえばこの前、大好きなバンドのニューアルバムが発売されました。
発売日を楽しみにしていたので、お店で買った時はもうテンション↑↑
さっそく家に帰ってヘッドフォンで聴いて、一通り聴き終え、
よかったな~と余韻に浸りながらヘッドフォンを取ったら耳元で
「んーーーーーーーーーーーーーーー」
って。 458 :本当にあった怖い名無し :2009/06/16(火) 12:22:41 ID:8DwsB1oVO
友達と夜中まで遊び車で帰ってる時の話し…
雨が降る中コンビニの前で信号待ちをしてた…
何気なくコンビニを見ると女がしゃがみこんでた…その女が車に向かって歩いてくる…窓を開けて何?と聞くとイッちゃってる目でオレを見ながらわた…し。わた…しなんだけど… 461 :本当にあった怖い名無し :2009/06/16(火) 12:30:47 ID:8DwsB1oVO
>>458続き…
ヤバいなこの女は…と思い窓を閉めようと…と思ったら女の手が車の中にしかも鍵を開けようとしてる…女の手を外に放り投げ窓を閉めたら…車のドアノブを壊れんばかりに引っ張っている…しかもイッてる目で…わたしぃ!開けろぉ!と発狂してる… 462 :本当にあった怖い名無し :2009/06/16(火) 12:33:22 ID:8DwsB1oVO
>>461続き…
これは喰われると思い車を走らせて何気に後ろを見ると…コンビニに入っていきました。
終わり。実話です。545 :本当にあった怖い名無し :2009/06/17(水) 00:39:01 ID:bvc1wNHB0
H氏の細君の指の話
行きつけの飲み屋の常連客の一人にH氏という男がいた。
普段は人の良い大人しい男で私も何度か親しく飲んだこともあるのだが、
H氏には若い細君がありながらどうにも女癖がよろしくないという欠点があった。
H氏の細君は相当な悋気持ちらしく「やりにくくてしょうがない」というような
ことをH氏は良く愚痴ていた。
何年か前のこと。H氏の悪い癖がでて店の女の子と懇ろになってしまった。
H氏の悪行はすぐに細君に知れることとなり、激高したH氏の細君から店に
電話がかかるということもしばしばであったが、H氏と店の女の子の関係は
だらだらと続いたらしい。ある日、店にH氏の細君から小さな小包が女の子宛に届いた。
たまたま店に居合わせた私は、女の子が何だか気味が悪いというので、代わりに私が
その小包の封を開けた。小包の中には白いガーゼで丁寧に梱包されたH氏の細君のものと
思われる切断された女の小指が収められていた。流石にこれには参ったのか女の子は
H氏と別れお店も辞めてしまい、H氏も店に顔を出すことはなくなった。
何日か前のこと。私はほとんど忘れかけていたH氏と街で偶然再会した。
H氏は女性連れで「Hの家内です」と挨拶したその女性の手には
右手の親指と人差し指の2本しか指がなかった。 644 :本当にあった怖い名無し :2009/06/17(水) 15:19:33 ID:Eo3yqC6P0
あっさり体験談投下。
数年前、弟と古本屋に行こうとして某公園の近所を通ったときのことです。
その道は車道と歩道が柵で仕切ってあり、歩道が非常に狭く、
くねくねとした坂道になっていました。
弟と談笑しながら坂を下っていると、腰の曲がったおばあさんとすれ違いました。
丁度会話が途切れて、弟から正面へ視線を移す途中、おばあさんと目が合いました。
おばあさんの顔は鈴木園子もびっくりな白い色をしていて、(化粧?)
アイシャドーは暗い紫でくっきりと、口紅は真っ赤な色でした。
ギョッとしましたがじろじろ見るのも悪いと思い、視線を進行方向に向け歩き続けました。
ほんの10数秒歩いたところで、私と弟を自転車が速いスピードで追い抜いていきました。
「こんな狭い道であれだけのスピードをだして、よくおばあさんとすれ違えたなぁ。」
そう思って振り返ると、おばあさんはいませんでした。
横道も無く、数秒で坂を上りきるのもあのおばあさんにできるとは思えません。
おばあさんが消えたよう。
気持ち悪くなって弟に「今のおばあさん気持ち悪かったねw」と言ったら
「え?」とおばあさんなんて見てないという反応をされました。 656 :1/4 :2009/06/17(水) 17:05:21 ID:Ewi2MyXg0
今でも不思議でワケわかんないんだけど、俺の幼馴染が遭遇した話を書きます。
長いです、ゴメンナサイ。幼馴染は女なので、名前は仮にA子とします。
もう5年前になるけど、A子は当時23歳だった。
そこそこ美人なんだけど、性格がかなり変わってて近寄りがたい雰囲気の女なので
当然彼氏も居なくて、俺はよく「誰かいけめんを紹介してくれ」と言われていた。
ある日、仕事から帰ってきた俺は、家の前でA子とカチあった。(家が隣同士)
いつもは軽く立ち話をするのだが、この日はA子がこんなことを話し出した。
『今日、たまにはバッグの掃除でもするかーって思ってさぁ。
いつも持ち歩いてるトートバッグの中身を、テーブルの上にぶちまけたの。
まるめたゴミとか100円玉とか板ガムとかいろいろ出てきたんだけど、
その中にさあ、なんか畳んだメモが1枚あってね。
なんだろと思って開いたらさ…ほら、コレなんだけど読んでみ』
そう言って、1枚の紙切れを渡してきた。
何かのDVDの予約受付票(販売店とかにまとめて置いてあるやつ)の裏に、
ボールペンで雑な文字が書きなぐってあった。
『●●●であなたを見かけました。とても気になっています。
どうしても声をかけることが出来なかったので、こうしてメモを書きました。
俺は20歳、××大学の学生です。顔はよくラルクのハイドに似てると言われます。
個人的にお会いしたいです、電話かメールください。090-****-****、メルアド***@***~』 657 :2/4 :2009/06/17(水) 17:06:09 ID:Ewi2MyXg0
俺は思わず「うわキモ」と口走った。
●●●とは、近所にあるレンタルビデオ店。××大学も近所にある。
その自称ハイド君は、一切気配を悟られずにA子に忍び寄り、
肩から提げているトートバッグの中にこのメモを放り込んだのだろうということだった。
A子は、面白そうだからこれからメールしてみると言いだした。
この頃のA子はとにかく彼氏に飢えてたし、なんつうかバカだったので
こんなおかしなアプローチにもロマンスを感じてしまったんだろうと思う。
俺は別に止める理由も無いので、「どうなったか後で教えてね」と言ってその場はオシマイ。
そしてこの日から俺に、ハイド君にアクセスしたA子からの詳細メールが届いた。
ちなみに1週間でこんな感じだった↓
「さっきメールしたよ!はいど君、照れちゃってなんかすごいかわいい感じw」
「とりあえずメールから友達始めることになったw」
「初めて電話した!声渋くてカッコイイ」
「今日はすごく口説かれた、今度会ってくるかもw」
そんなこんなで、また家の前でA子とカチあった時。
ホラこれがハイド君だよー、といって携帯に送られてきたという画像を見せてきた。
でも、そこには俺が写っていた。
「は?コレ俺じゃん」と思ったんだけど、A子はハイド君だと言う。
しかも「確かにちょっとハイドに似てるでしょ」なんて言って喜んでる。
意味がわからなくて、しげしげと画面を見るんだけど、どう見ても俺の顔だと思った。
でも俺はA子の携帯に自分の画像なんて送ってないし、
そもそも俺はハイドになんて全っ然似てない。 658 :3/4 :2009/06/17(水) 17:07:37 ID:Ewi2MyXg0
ワケがわからなくなって、何だかものすごく恐くなってきたので
A子に恐る恐る「あのさ、これ俺に見えるんだけど」って聞いた。
A子はポカーンとして、「なに言ってんの。あんたじゃないでしょ、どう見ても」と言って携帯をひったくり
それに目を通した瞬間に、金切り声を上げて、携帯ぶん投げた。
あまりの勢いに俺も、どうしたよ!?おい!?ってビビってると
A子が「かおかお、顔が…」と叫んでた。
下に落ちた携帯をつまんで見てみると、男の顔がさっきと変わってた。
もう俺の顔じゃないんだけど、なんか虫唾の走ったような機嫌の悪いへんな顔になっていた。
マジですっっげえビビった。
A子が「その画像消して!はやく消して!」と喚くので、怖かったけど俺はその画像を削除した。
二人して冷や汗かきながら、「なんなのアレ」とか「いたずら画像なのか?」とかギャアギャア騒いだけど
結局「わけがわかんない」ので、気持ち悪いしこりを残したままその日は別れた。
その後、A子のところにハイド君から電話が1回だけあった。夜中に。
怖くてとらないでいたらしいのだが、何分も何分も延々と着信が続き、
恐ろしくてついに電源を落としたそうだ。
次の日の朝に電源を入れるとメールが届いていて、そこには「マタ遭おう2:30」と書いてあった。
そしてハイド君からの連絡は一切なくなった。 659 :4/4 :2009/06/17(水) 17:09:04 ID:Ewi2MyXg0
でも、話はまだ終わらない。
この騒動から1年かそこらが経ったある日に、A子がウチに転がり込んできて騒いだのだ。
なんと、バッグの中にあのメモがまた入っていたそうだ。俺も寒気を覚えた。
文面はほぼ同じで、「○○であなたを見かけて、気になったのでメモを入れた…」というものだった。
しかし今度は場所がレンタルビデオ屋ではなく、地下鉄の駅の名前。
紙は破いた手帳ノートみたいだった。
差出人は××大学の学生、自称ハイド似の20歳の男。やっぱりあいつだと思う。
もちろんA子はこれに応えなかったし、幸いそのまま何もなく無事に終わってくれた。
今でも不思議なこのメモ騒動なんだけど、
いったいなんで俺の顔だったのか、
なんでA子は俺の顔を見て「ハイド君」だと信じ込んでたのか
本当にわからない。ぜんぜん見当も付かない。
もしかして全部A子の狂言かなって思ったこともあるけど、さすがに違うと思う。
バカだけど、根本的にああいうことをするタイプの人間じゃないし…
最後に、このハイド君は「クロダ」と名乗っていた。
もしバッグの底に、自分の知らない畳んだメモがあって、
それが「クロダ」からのものだったら気をつけてください。
好奇心で連絡しちゃうと、おかしな目にあうかもしれません。
長くて本当にごめんなさい。
もしかしたらまたあるかもしれないって不安はあるんだけど、
とりあえずこれでおしまいです。
どういう環境で育ってどういう教育を受けるとそういう不自由な頭になるのか心底理解できない。
何よりもそれが一番怖いわ。